北陸ガスは1日、2024年10月の検針分からガス料金を引き上げると発表した。対象の供給エリアは「新潟地区」、「長岡、越路、三島・与板、栃尾、三条地区」、「川口地区」、「柏崎地区」で、平均約12%引き上げる。ガス料金の値上げ改定は2010年以来、14年ぶり。

一般家庭向けのほか業務用向けも24年10月検針分から引き上げる。25年3月までは上昇幅を平均約8%に抑え、急激な負担増加を防ぐための緩和措置を取る。同社によると新潟地区の標準家庭(月間使用量37立方メートル)の場合、現在の水準(24年7月時点)で10月〜25年3月は643円、25年4月以降は944円の値上がりになる。

同社は卸売事業者の都市ガス原料価格の引き上げや物価高騰などによるコスト上昇分を吸収するために経営効率化に取り組んできたが上昇分を賄いきれず、24年3月期は営業損失を計上した。今回の価格改定については「現状の料金水準を維持することが困難な状況になった」(北陸ガス)と説明している。

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