総務省は2日、通信のユニバーサルサービスについて検討する有識者会議で論点整理案を示した。NTTに課す固定電話の全国一律サービスを巡り、銅の電話線を使った「メタル回線」での固定電話だけでなく、携帯電話の通信網も活用する考えを盛り込んだ。

総務省はこれまでの有識者会議での議論を踏まえて6項目の論点整理案を示した。

NTT法は固定電話を全国に一律で提供するようNTTに義務付けている。メタル回線での固定電話は維持費用が高い課題がある。携帯電話の通信網も固定電話に活用できれば、効率的にサービスが提供でき、国民負担の抑制も期待できる。

NTTに課す全国提供義務の見直しについても論点に挙げた。サービスを提供する事業者のいない未整備地域に限って義務が生じる「最終保障提供義務」とするかどうかや、義務を見直した場合に生じうる課題などを今後の論点とした。

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