再開発が進む天神エリア(2023年11月、福岡市)

東京商工リサーチ福岡支社が2日まとめた九州・沖縄の建設業売上高ランキングによると、2023年は売上高50億円以上の企業数が148社と前年から13社増えた。売上高の合計は2兆1802億円で、2年連続で2兆円を超えた。九州では再開発や半導体関連産業の設備投資が活発で、社数・売上高ともに01年以降で最高となった。

23年1〜12月に期末を迎えた企業の決算を集計した。148社のうち売上高トップは九電工で、23年3月期は前の期比3.2%増の3330億円だった。九州で活発な製造業の設備投資やデータセンターの増設工事などが押し上げた。

担当者は「九州の建設業は台湾有事などに備えた公共工事が下支えし、さらに再開発や台湾積体電路製造(TSMC)の進出などによる民間投資も売り上げを押し上げている」と分析する。

一方で資材高騰などによるコストの増加や、労働時間の上限規制によって人手不足が懸念される「2024年問題」などもあり、利益では低い伸びが続いている。

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