デジタルカメラの販売が伸びている(18日、東京都千代田区のビックカメラ有楽町店)

調査会社のGfKジャパン(東京・中野)は18日、2023年の国内のデジタルカメラ市場が13年ぶりにプラスに転じたと発表した。販売数量は120万台と前年から7%増えた。レンズ交換式カメラなどがけん引した。スマートフォンの普及で縮小が続いていたが、歯止めがかかったかたちだ。

デジカメ市場は10年の1040万台をピークに減少が続いていた。スマホが普及し、日常的な写真撮影の機会を代替したためだ。SNSが浸透して写真や動画を共有しやすいこともスマホの普及を後押しした。

ただ、新型コロナウイルス禍後、旅行やレジャーなどの需要が増え、デジタルカメラの販売は回復基調にある。23年の販売台数をタイプ別に見ると、レンズ交換式カメラが9%増、コンパクトカメラが6%増となった。交換レンズも4%伸びた。

レンズ交換式カメラは2年連続のプラス成長だ。10万円を超える製品が増え、10万~20万円の価格帯の割合は46%と前年から7ポイント増えた。平均価格(税抜き)は前年から4%上昇して17万2000円となった。

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