JR東海バス(名古屋市)はこのほど、高速バスの車内の運賃箱の運用を終了した。新紙幣の発行開始を契機にキャッシュレス決済を進める。車内での取引は原則として、既に導入しているQRコード決済を用いる。客が現金の支払いを希望した場合は手渡しで対応した上で、運転手が社用のスマートフォンで取引の内容を記録する。
同社は23年から車内でのQRコード決済を導入し、インバウンド(訪日外国人)需要や若者などの決済方法の多様化に対応してきた。新紙幣に対応した運賃箱を導入するコストや今後のキャッシュレス決済の普及を見込んで廃止を決めた。
現在は名古屋ー東京間の昼行便における運賃箱の利用は1便あたり1.8件で、減少傾向にあった。名古屋発着のその他の便もインターネットからの予約が主流となり、運賃箱の利用はほとんどない状態となっていた。
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