店内で焼き上げたピザを最短20分で届ける(4日、東京都千代田区)

セブンーイレブン・ジャパンは4日、店内で焼いたピザを最短20分で宅配するサービスを8月から始めると発表した。現状約30店で試験展開しており、8月には対応店を約200店に広げる。全国の店舗を在庫拠点として使える強みをいかし、宅配ピザの需要を取り込む。

ピザはマルゲリータ(780円)と照り焼きチキン(880円)の2種類をそろえた。店内に冷凍ピザを常備していて、注文が入るとオーブンで商品を焼き上げる。注文から最短20分で自宅に届ける。ピザは店頭でも購入できる。

7月時点で、東京都や神奈川県などの首都圏約30店舗で宅配ピザを提供している。販売が好調だったことから、8月には九州や北海道に対象地域を広げ約200店舗で対応する。

「マルゲリータ」と「照り焼きチキン」の2種類をそろえた(4日、東京都千代田区)

セブンが手がける配送サービス「7NOW」の仕組みを利用する。利用者は専用のアプリやウェブサイトから、店舗にある約3000商品を注文できる。配送はセブンが契約する配送事業者や店舗の従業員が担い、配送料金は110〜550円かかる。20〜40代の女性の利用が多く、2023年度の売上金額は前年度比3.6倍に伸長した。

7NOWの対応店舗は8月に、現状から3割増やし約1万6000店舗に広げる。25年2月末までには全国約2万店で利用できるようにする。焼きたてのピザを新たに追加することで、配送サービスの利用拡大につなげる。

セブンで配送サービスを担当する由井大輔マネジャーは同日の説明会で「ピザだけでなく、アイスクリームや冷凍食品、酒、日用品まで届けられる。全国津々浦々の店舗網を在庫拠点として、強みを発揮したい」と述べた。

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