オンワードホールディングスは2025年2月期の純利益を上方修正した(盛岡市内の店舗)

オンワードホールディングスは4日、2025年2月期の連結純利益が前期比25%増の82億円になる見通しだと発表した。従来予想を2億5000万円上方修正した。持ち分法適用関連会社でカジュアル衣料の「WEGO」を運営するウィゴーなどの業績が好調で持ち分法による投資利益が増える。

売上高予想は5%増の2000億円と従来予想を据え置いた。電子商取引(EC)で商品を店頭に取り寄せ、試着・購入できるサービス「クリック&トライ」の店舗導入率は5月末で60%(前年同期は51%)と堅調だった。今後も導入店を増やす。複数ブランドを集めた「オンワード・クローゼットセレクト」の出店を強め店舗運営も効率化する。

同日発表した24年3〜5月期連結決算は売上高が前年同期比3%増の513億円だった。新規ブランドでは、機能性に優れた「UNFILO(アンフィーロ)」が74%増収と好調だった。「23区」など基幹ブランドも伸びた。

営業利益は50億円と6%減った。カタログギフトを手掛ける大和の会計基準変更や、卸売りを中心としたヨーロッパ事業の苦戦が響いた。持ち分法による投資利益の増加など営業外損益が改善し、純利益は20%増の40億円と増益を確保した。

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