5日に開業した複合商業施設の外観(奈良県下市町)

パルグループホールディングス(GHD)は5日、複合商業施設を奈良県下市町に開業した。旧・下市南小学校を改装した施設で、地元の食材を提供するレストランのほかレンタルオフィスや子供が遊べるキッズスペースを備える。県外からの家族連れの観光客などを主な客層に年間4万人の集客を目指す。

キッズスペースなどを備えている(奈良県下市町)

「KITO(キト) FOREST MARKET SHIMOICHI」は創業者である井上英隆相談役の出身地である下市町の活性化につながる施設を目指す。改装には林業が盛んな地元の吉野杉を使い、地元のアーティスト作品を展示するギャラリーや青果物を販売するマルシェなどが並ぶ。体育館だった建物はキッズスペースに生まれ変わり、下市町が発祥とされる割り箸の端材を使って子供が遊べる迷路を設置した。

地元の食材を提供するレストランも入る(奈良県下市町)

下市町の杉本龍昭町長は「吉野郡一帯を盛り上げる取り組みの核となる施設だ。家族連れを中心に多くの人に訪れてもらいたい」と期待を寄せる。

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