輸入鶏肉はスーパー店頭で特売されることも多い(都内のスーパー)

日本食肉輸出入協会(東京・港)がまとめた鶏肉の輸入動向見通しによると、7月は前年同月比5.1%増の4万9060トンとなる。外食を中心に、夏休みシーズンでのインバウンド需要の増大などを見込んで、手当てする動きが強まった。増加は2カ月ぶり。

輸入品の中心となるブラジル産はほぼ横ばいの3万3800トン、次に多いタイ産は16.8%増の1万4300トンとなる見通し。需要が堅調な外食が手当てを進めている。

世界的に牛肉や豚肉の価格が上昇するなか、安価な鶏肉は引き合いを強めている。主要産地であるブラジルやタイでは中国のほかサウジアラビアなど中東諸国による買い付けの勢いが強まり、現地価格は上昇した。日本国内にも波及し始めており、国内相場は強含んでいる。

牛肉や豚肉ほどの値上がりではないものの、現地価格が一段と上昇すれば、円安が重荷になっている日本の商社による調達は鈍るおそれがある。

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