サーラコーポレーションの神野社長は「今後7年間で250億円を株主還元に回す」と述べた

サーラコーポレーションは5日、2024年11月期の連結純利益が前期比11%減の54億円となりそうだと発表した。従来予想を2億円下回る。円安でバイオマス発電所の燃料に使う輸入木材の価格が高騰し、採算が悪化する。分譲住宅を手掛けるハウジング事業でも、販売棟数が見通しを下回る。

年間配当は4円増の30円と、従来予想から3円増やす。配当方針は為替差損益の影響を除く連結配当性向を40%以上とし、従来方針(為替差損益の影響を除く連結配当性向の30%)から株主還元を手厚くする。神野吾郎社長は「配当は前期以上を維持し、今後7年間で250億円を株主還元に充てる方針だ」と話した。

同日発表した23年12月〜24年5月期の連結決算は、売上高が前年同期比6%減の1188億円、純利益が9%減の43億円だった。天然ガス価格が軟調だったことに伴い、相場に連動する都市ガスの販売価格が下落した。円安に伴うバイオマス発電の採算悪化も響いた。為替の円安・ドル高で為替差益を計上したが、本業の落ち込みを補いきれなかった。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。