ウエルシアホールディングス(HD)が8日発表した2024年3〜5月期連結決算は、純利益が前年同期比45%減の28億円だった。たばこの取り扱いを終了したことによる販売減少やポイントサービスの変更などが響いた。子会社のウエルシア薬局(東京・千代田)で税制改正に伴う税負担の増加も響いた。
売上高は2%増の3047億円、営業利益は26%減の54億円だった。既存店売上高の伸びは0.9%にとどまった。たばこの取扱店舗縮小に伴って酒などの関連購買も減少した。5月から、イオングループのWAON POINTの付与が中心になるポイントサービスへの変更の影響で客数も伸び悩んだ。花粉関連商材では前年の反動減もあった。
同日の決算説明会でウエルシアHDの桐沢英明社長は「大変厳しい第1四半期となり、計画未達と共に増収減益の着地となった」と振り返った。
2025年2月期通期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比6%増の1兆2870億円、純利益は2%増の270億円を見込む。ポイントサービスの変更内容の周知や購買頻度の高い食品の品ぞろえの強化などを進め、業績改善を目指す。
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