丸一鋼管が手がける鋼管

丸一鋼管は従業員全員に平均で約870万円分の自社株式を付与すると発表した。子会社とあわせて635人の従業員が対象になる。平均年収を上回る金額に相当する株式を付与し、定年後に売却を可能とする。社員全体で企業価値の向上に取り組む姿勢を明確にする。

丸一鋼管の有価証券報告書によると、2024年3月期の平均年間給与は694万円だった。自社で保有する株式を本体とグループの取締役と従業員に対し、あわせて約57億円分、150万3000株を付与する。4日の丸一鋼管株の終値(3802円)を基にすると、従業員1人当たり約870万円相当の株式を受けとる計算になる。

従業員には60歳の定年までは原則として株式を売却できないよう譲渡制限をつけたうえで、9月下旬に割り当てる。勤続年数や等級などにより割り当てる株数は変化し、保有株に応じた配当を受け取ることも可能だ。従業員が自己都合で定年より前に退職した際には無償で会社に返却する仕組みとする。

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