積水ハウスは住宅の顧客に庭木を提案してきた(イメージ)

積水ハウスは9日、顧客の住宅の庭にどんな樹木を植えるのか提案するツールをシンク・ネイチャー(那覇市)と共同開発したと発表した。所在地などを入力すると、おすすめの在来樹種を自動表示する。6月に関東の1都3県で賃貸住宅の顧客を対象に試験運用を始めた。設計段階で活用し、全国に広げる構えだ。

「生物多様性可視化提案ツール(仮称)」で、琉球大学の教授らが創業したシンク・ネイチャーに使用料を支払う。

積水ハウスは2001年から、住宅の庭などに5本の木の植樹を提案し、生物多様性の観点から在来種の鳥やチョウを増やす取り組みを進めてきた。

従来は担当者が「庭木セレクトブック」という独自のガイドブックからおすすめの樹種をピックアップしていた。今後はツールを併用することで設計時に効果的な提案ができると見込む。

9日に都内で積水ハウスが開催した「都市の生物多様性フォーラム」に登壇した仲井嘉浩社長は「ツールの実験を重ね、早く全国に展開したい」と話した。

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