北海道電力と農業法人の寅福(北海道上ノ国町)は9日、太陽光を使って農作物を栽培する植物工場設置に向けて連携すると発表した。太陽光を取り入れた屋内型の植物工場でエネルギーを効率的に使い、光熱費を抑える。工場の立地場所や稼働時期などは今後詰める。

栽培する野菜はトマトなどを想定しており、スーパーマーケットへの販売を見込む。工場内の温度を一定に保つため、温泉熱や木質チップを燃やして発生する熱を使う。木質チップを燃やした際に出る排ガスに含まれる二酸化炭素(CO2)を活用し、植物の光合成を促す。

寅福は上ノ国町や青森県内で太陽光利用型の植物工場を運営しており、確立されたノウハウを持つ。北電のエネルギーに関する知見と組み合わせ、地域エネルギーを活用した持続的で新しい農業の実現を目指す。

両社は特定目的会社(SPC)の設立を視野に入れている。農作物を育てる際に用いるボイラーや暖房などのエネルギー使用量削減や、地元の雇用創出などを見据える。

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