ファミリーマートが10日発表した2024年3〜5月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比6%増の154億円だった。例年よりも気温が高かったことから行楽需要があり、来店客数の増加につながった。フライドチキンやパンなど利益率の高いプライベートブランド(PB)商品の販売が好調だった。
売上高にあたる営業収益は1%増の1257億円で、本業のもうけを示す事業利益は5%増の236億円だった。主力のコンビニエンスストア事業が好調に推移し、単体の営業収益は1%増の1168億円、事業利益は微増の221億円だった。
都市部や観光地で来店客が増え、スイーツや衣料品などのPB商品の販売が伸びた。3〜5月の1店舗あたりの売上高(全店平均日販)は54万8000円と、前年同期から7000円上昇し、同期間で過去最高だった。
4月から本部の社員を対象に業務に生成AI(人工知能)を順次導入し、データを集計したり資料を作成したりする時間を短縮するなど、生産性を高めたことも寄与した。全国約1万店に設置したデジタルサイネージ(電子看板)を活用した広告事業も好調だった。
25年2月期の通期見通しは据え置いた。営業収益が前期比1%減の5010億円、純利益は4%減の500億円を見込む。
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