JERAは10日、発電時に二酸化炭素(CO2)を出さない電力を24時間供給する実証試験を12月から始めると発表した。太陽光などの再生可能エネルギーは安定供給が難しい。再生エネ由来の電力を蓄電し、需要予測を組み合わせて放電することで夜間でも供給できるようにする。

JERAのほか、グリーントランスフォーメーション(GX)を手掛けるジェラ・クロス(東京・中央)、蓄電池の一括制御システムのシゼンコネクト(同)の3社で試験する。

JERAとジェラ・クロスが再生エネの発電予測や需要予測をもとに蓄電池の充放電計画を立てる。シゼンコネクトが蓄電池を遠隔制御して計画を修正する。2025年1月以降、需要家向けに電力を供給する実証実験をする。

JERAは35年度に国内のCO2排出量を13年度比で6割以上減らす目標を掲げている。35年度までに現在の約6倍にあたる2000万キロワットの再生エネ電源を開発する計画で、効率的に供給する体制を整える。

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