水産加工業の北三陸ファクトリー(岩手県洋野町)は欧州連合(EU)向けのウニ輸出に乗り出す。輸出に必要なEUでの食品の危険度分析による衛生管理(HACCP)認証を取得する準備を始めた。ウニのEU・HACCP取得は国内初という。
同社はトレーサビリティー(生産履歴の追跡)といった基本的な体制は整っているとみて、8月の取得を目指す。10日には輸出先候補となるイタリア食品卸大手のバイヤーらに洋野町でのウニの育成の現場などを紹介。高級食材としてのウニの優位性を訴えた。
バイヤーからはウニの旬や供給力に関する質問があり、下苧坪之典社長らが答えた。北三陸ファクトリーによると、南欧などではウニを食べる文化がある。一方で海の砂漠化といえる「磯焼け」の影響で、地中海産ではなくカナダ産のウニがシェアを伸ばしているという。
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