岩谷産業は10日、バイオ3Dプリンターでつくった細胞を液化窒素で凍結する技術を開発したと発表した。3Dプリンターによる細胞製品を手掛けるスタートアップのサイフューズと連携。岩谷産業は産業ガス事業で培った液化窒素のノウハウを生かし、サイフューズが細胞製品の上市を目指す2026年までに凍結技術を実用化する方針だ。
凍結技術により3D細胞の保管がしやすくなる。3Dプリンターで製造した臓器などの立体的な組織を凍結する技術はこれまでなかった。岩谷産業は細胞にダメージを与えないようにしながら、マイナス196度の液化窒素の冷熱で凍結させる技術を開発した。
岩谷産業はサイフューズと20年7月に資本業務提携を締結し、凍結技術の開発を進めてきた。
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