ビール大手4社は10日、1~6月のビール類(ビール、発泡酒、第三のビール)の販売実績を発表し、減税効果で販売数量が伸びたビールのシェアが54%となり、16年ぶりに5割を超えた。ビールとの価格差が縮まった第三のビールは落ち込んだ。

ビールは、低価格の第三のビールが登場した2005年ごろから販売が減少傾向となり、近年は若者のビール離れも進み、シェアが3割台に落ち込んだこともあった。だが、昨年10月の税制改正などが追い風となり、今年1~6月は各社の主力のビールブランドが軒並み好調に推移。ビールの販売数量は前年同期比7%増となった。業界関係者は「ビール回帰の流れが来ている」と歓迎する。一方、第三のビールは21%減少した。

キリンビールなどの推計によると、ビール類全体の市場は2%減と2年連続でマイナスとなった。コロナ禍を経て客足が戻った飲食店向けは微増だったものの、家庭用は物価高による買い控えが影響して低調だった。

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