近鉄百貨店は11日、2025年2月期の連結純利益が前期比22%増の34億円になる見通しだと発表した。従来予想を4億円上方修正した。24年3〜5月の免税売上高が前年同期比2.6倍と過去最高を更新するなど、円安に伴うインバウンド(訪日外国人)消費が収益を押し上げる。宝飾やブランド品などの高額商品も伸びた。
売上高は2%増の1160億円で、10億円上振れする。合わせて発表した24年3〜5月期の連結純利益は前年同期比4.4倍の7億8900万円、売上高は4%増の276億円だった。3月7日にあべのハルカス開業10周年を迎え、関連イベントの開催などで来店客数が増えた。売上高は5月までの27カ月連続で前年同月を上回った。
スーパーマーケットなど他社ブランドの店舗を自社で運営するフランチャイズチェーン(FC)事業も利益水準の向上に寄与した。
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