秋田火力発電所4号機の発電納め式が開かれた(11日、日秋田市)

東北電力は11日、1日付で廃止した秋田市内の秋田火力発電所4号機の「発電納め式」を開いた。同所内はすでにほかの発電設備を撤去しており、4号機は2025年度から3カ年の計画で本格的な解体工事を進める。

発電納め式には運転に携わった東北電や協力会社、メーカーなどの関係者約50人が出席した。同発電所の清水徳行所長は「どんなときにも電力の安定供給を守り抜く『秋田火力魂』を後世に伝えていかなければならない」と強調した。

4号機は1980年7月に運転開始。重油や原油を燃料にし、出力は60万キロワット。主に電力需要が高まる夏や冬のピーク時に、東北管内の需給バランスを調整する役割を担った。

同発電所内はすでに1〜3、5号機の設備を撤去している。同所跡地の活用法は現在検討中で、清水所長は「地域の役に立つよう考えていきたい」と語った。

発電所内には「風力トレーニングセンター秋田塾」がすでに稼働している

同所内では、東北電子会社で再生可能エネルギー電源の保守・点検などを手掛ける東北電力リニューアブルエナジー・サービス(仙台市)が「風力トレーニングセンター秋田塾」を稼働させている。

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