イオンは12日から本州地域の総合スーパー(GMS)約380店舗で夏の大型セールを開く。テレビやエアコンなどを10万〜25万円(税抜き)の4種類のセット販売で展開し、最大4割引きで提供する。手持ち扇風機などの猛暑対策商品も充実させる。節約志向の高まりを捉え、一連のセールで売上高は前年比1割増を目指す。
セールは今年で3回目になり、開催期間は前年より2日長い10日間の予定。品目数は前年比2割増の1180品目にした。イオンリテールの伊藤竜也・営業企画本部長は11日の説明会で「節約の生活を応援する商品だけでなく、購入が抑えられていたぜいたく品の消費も促したい」と述べた。
食品では、ハムの1パック増しなどの増量品を前年比5割増の30品目そろえる。黒毛和牛の1パック861円均一商品など高額品も用意した。家電では複数の商品を組み合わせて値ごろな価格で売り出す。例えば、冷蔵庫や空気清浄機、コーヒーメーカーなどを合わせて20万円(税抜き)で販売する。
酷暑対策品でも売り場を充実させる。生活用品のプライベートブランド(PB)「ホームコーディ」として、新商品を含め200品目を投入。手持ち扇風機「ハンディファン」の在庫は前年に比べて5倍に増やした。前年の夏場は在庫薄となるほどの人気を集めたという。
7月初旬までのハンディファンの販売数は前年同期比2倍と好調だ。一部の店舗ではエスカレーター横など通行量の多い催事スペースに特設コーナーを設置し、冷蔵ケースで首回りを冷やす「ネッククーラー」の5品目なども販売している。
1日早くセールを始めたイオンスタイル品川シーサイド(東京・品川)では、買い物客が多く見られた。品川区在住の70代女性は「食品のセール品目が多いため、よく買い物にくる」と話した。世田谷区在住の50代女性は「手取りが増えたときは、国産などの少し高いぜいたく品を購入する」と語った。
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