会員制大型量販店「コストコ」で仕入れ、小分けした商品を売る「再販店」が19日、名古屋市西区のショッピングセンター「ミユキモール」1階にオープンした。午前10時の開店前から店の前に30人以上の行列ができ、開店後は大勢の客で店内が混雑するなど初日から大盛況となった。
店名は「コストステーション ミユキモール店」。コストコの人気商品を中心に、常時300種類ほどの食品や日用品を並べる。運営会社の仕入れ担当者が毎日、店から車で約40分のコストコ守山倉庫店(名古屋市守山区)に買い出しに行き、店近くの加工場に持ち帰って小分けし、店頭に運んで並べる。
近くに住む主婦、杉山由紀子さん(58)はこの日、開店の30分前に車で訪れた。「守山倉庫店にはよく行くが、自宅のより近くに再販店ができると聞き、楽しみにしていた」と笑顔。小分け品は通常価格より2~4割ほど高いが、杉山さんは「いつも大きくて買えないティラミスが小分けで買えたのでうれしい。少量を買う分には気軽に来られる再販店のほうが都合が良い」と再販店のメリットを感じていた。
運営会社「COST STATION」(名古屋市西区)によると、コストコ再販店は全国に約50店あり、名古屋では2店目。コストコを運営する「コストコホールセールジャパン」は卸売業、COST STATIONは小売業の関係で、再販に問題はないという。
ミユキモールは名古屋市営地下鉄鶴舞線庄内通駅から徒歩8分ほどと近く、駐車場も約250台分ある。運営会社社長の瀬畑幸人さん(44)は「電車でも車でも来やすい場所を選んだ。地域に愛される店にしたい」と意気込む。【大原翔】
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