イオンが12日発表した2024年3〜5月期連結決算は、純利益が前年同期比71%減の51億円だった。プライベートブランド(PB)の値下げで利益率が低下した。従業員の賃上げやAI(人工知能)システムの導入なども、利益を押し下げた。
売上高にあたる営業収益は2兆4492億円と5%増えた。営業利益は7%減の477億円。市場予想平均(QUICKコンセンサス)の527億円を下回った。
事業別の営業損益は、主要8事業のうち3事業で悪化した。小売りの各部門で3月までに累計88品目のPBを値下げしたことが響いた。主力の総合スーパー(GMS)は34億円の赤字(前年同期は11億円の黒字)と3年ぶりの赤字に転落した。食品スーパーの営業利益は41%減、ドラッグストアは25%減だった。
25年2月期通期の業績予想は据え置いた。営業収益は前期比5%増の10兆円、純利益は3%増の460億円を見込む。
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