決算記者会見に臨むタケダ機械の竹田雄一社長(16日、金沢市)

形鋼加工機などを手掛けるタケダ機械は16日、2025年5月期の連結純利益が前期比9%減の3億9000万円になりそうだと発表した。21年5月期以来4期ぶりの減益となる。鋼材など原材料コストの上昇による設備投資需要の減退が重荷になる。

売上高は1%増の55億円、営業利益は12%減の5億6000万円となる見通し。都心の再開発などで主力である形鋼加工機の底堅い需要が見込める一方、鋼材やエネルギー価格の高騰による建設需要の停滞も予想されるなど先行きは不透明だ。

「物流24年問題」による運賃高騰やドライバーの人手不足による工期の長期化で建設コストがかさみ、顧客が設備投資を手控える一因になっているという。タケダ機械の竹田雄一社長は16日の決算記者会見で「こうした影響は少なくとも今年いっぱいは続くだろう」と述べた。

同日発表した24年5月期の連結決算は、売上高が前の期比17%増の54億円、純利益が同35%増の4億2700万円だった。

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