東宝が16日発表した2024年3〜5月期の連結純利益は、前年同期比31%増の161億円だった。3〜5月期として過去最高となった。4月に公開したアニメ映画「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」が興行収入150億円(6月末時点)を超えたほか、3月公開の実写映画「変な家」も50億円(同)を超え、配給作品でヒット作が相次いだ。
売上高にあたる営業収入は16%増の859億円。「ハイキュー!!」「僕のヒーローアカデミア」などの自社制作のアニメ作品も動画配信やグッズなどが伸びた。共同製作や配給作品からの収入を指す映画営業事業の営業収入は前年同期比42%増、アニメなどからの関連収入を指す映像事業は36%増だった。
一方、23年の米ハリウッドのストライキの影響が続いて洋画のヒット作が減り、運営する映画館からの収入を指す映画興行事業は8%減少した。演劇事業は地方公演が少なく、3%減だった。
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