中外製薬はロシュから高血圧治療薬の国内販売権を取得する

中外製薬は19日、親会社のスイス・ロシュなどが開発する高血圧治療薬「ジレベシラン」の日本での販売権を取得すると発表した。契約一時金と、販売などの進捗に応じてマイルストーン報酬をロシュに支払う。

ジレベシランは米バイオ企業のアルナイラム・ファーマシューティカルズが開発した。ロシュが共同開発している。現在、海外で第2段階の臨床試験(治験)が実施されている。既存の降圧薬を2つ以上使っても血圧のコントロールができず、心筋梗塞など心血管疾患のリスクが高い高血圧患者を対象にする。

同薬は遺伝子発現を抑制する「RNA干渉(RNAi)」の技術を使っている。2本鎖のRNAを細胞内に入れて特定のメッセンジャーRNA(mRNA)を分解し、疾患の原因となるたんぱく質の生成を防ぐ。

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