17日の外国為替市場ではアメリカのメディアのインタビューで河野デジタル大臣が日銀に利上げを求めたと報じられたことで日銀が今後、利上げを進めるという観測が広がりました。

このためロンドン市場で日米の金利差の縮小が意識されドル売り円買いが進み、円相場は一時、1ドル=156円台前半まで値上がりしました。

その後のニューヨーク市場でもFRB=連邦準備制度理事会の高官が講演で、FRBの利下げの時期が近づいているという認識を示したこともあって円高方向に振れていて、先月中旬以来、およそ1か月ぶりの水準にまで値上がりしました。

市場関係者は「日本政府・日銀の市場介入への警戒感が根強い中での河野大臣の発言だった。このため、投資家の間では、政府内で円安への懸念が高まっていて、市場介入を行うのではないかという警戒感も強まったとみられる。トランプ前大統領がドル高円安への懸念を示したと報じられたことも円が買われる材料になっている」と話しています。

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