東芝は18日、電力機器の生産能力を引き上げると発表した。日本とインドの工場に計200億円を投じ、組み立てラインや製造設備を新たに導入する。再生可能エネルギーの普及や、生成AI(人工知能)の利用拡大に伴い消費電力量が増え、電力機器の需要が拡大している。
2026年度までに電力機器の生産能力を、23年度比で5割増やす。浜川崎工場(川崎市)で変圧器などの組み立てラインを増強するほか、インド南部ハイデラバードの工場で電力設備を保護する装置の製造ラインを新設する。インドでは自国向けのほか、再エネ需要が拡大する欧州や中東に製品を輸出する。
東芝は23年12月末に非上場化し、投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)傘下で、エネルギーとインフラを軸とした再成長を目指している。今後、デジタル技術を使った変電所の保守・運用サービスにも力を入れる。
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