電炉大手の共英製鋼は19日、2024年3月期の年間配当を従来予想から10円積み増して90円にすると発表した。前の期からも10円の増配になる。鋼材価格の引き上げで前期の業績が好調だったことから、株主還元を強化する。
前期の純利益は前の期に比べ5%増の138億円になったもようだ。原料の鉄スクラップ価格が下がった一方で、主力の棒鋼(異形棒鋼)の製品価格が上がったことでスプレッド(価格差)が拡大し、昨年10月時点の予想を8億円上回った。ベトナム子会社が住宅需要の減少で減損損失を計上するが、国内事業が吸収するかたち。
ベトナム子会社のビナ・キョウエイ・スチール社(VKS社)は約49億円の減損を計上するが、税効果会計の取り込みなどで、連結業績への影響は約18億円になったようだ。
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