機能を絞って上位機種に比べて価格を1〜2割程度抑えた

シャープ傘下のダイナブック(東京・江東)はデータ処理が必要な人工知能(AI)を端末上で素早く動かす「エッジAI」に対応したパソコンの下位機種を発売すると発表した。メモリー容量を抑えるなどし、上位機種に比べて価格を1〜2割程度抑えた。大量のデータ処理が必要なゲームや動画編集などでの利用を見込む。

「dynabook R8・R7」の2機種を19日から発売する。画面の大きさは4月に発売した上位機種「dynabook R9」と同じ14型だが、メモリーは16ギガ(ギガは10億)バイトに抑えた。価格はオープンだが、CPU(中央演算処理装置)が上位のR8の店頭予想価格は27万円前後、下位のR7は24万円前半。家電量販店や自社サイトなどで販売する。

エッジAIは通信環境のない場所でもAIの機能が使える利点があり、米マイクロソフトや米アップルなどが開発を競い合っている。米調査会社ガートナーはAIを搭載した製品が24年の世界のパソコン出荷の22%を占めると予測する。

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