ウィーカーズはビッグモーターの看板を多摩店で初めて撤去した(19日、東京都多摩市)

中古車販売大手ビッグモーター(東京都多摩市)から事業を継承したWECARS(ウィーカーズ、東京・千代田)は19日、東京都多摩市の多摩店で旧社名の看板の撤去作業を始めた。31日までに新社名の看板に掛け替える。保険金不正請求などで経営不振となったビッグモーターは伊藤忠商事グループとして再建中だ。

ウィーカーズは今後4カ月かけて11月末までに全国約250店舗の看板を変える。旧ビッグモーターの本社機能があり、保険金請求の問題で金融庁の立ち入りがあった多摩店(東京都多摩市)から撤去を始めた。

2024年秋にも経営再建に向けた改革案を発表する。5月に新会社が発足した後、同社の田中慎二郎社長が各店の店長や工場長と面談するなど組織風土改革に注力している。まずは看板の掛け替えで旧ビッグモーターのブランドイメージを一新する。

ビッグモーターは23年に自動車保険金の水増し請求などの不祥事が発覚し、保険代理店の登録を取り消された。中古車販売が大きく減るなど業績が悪化した。伊藤忠商事や企業再生ファンドのジェイ・ウィル・パートナーズ(JWP)が事業を継承した。

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