JR東海は19日、名古屋市内で中部経済の活性化を議論する「地域経済サミット」を開いた。持続可能な自然観光のあり方などについて、地元で活動する事業者らが議論した。企業と住民が共同で地域をアピールすることで、観光創出や自然の保護活動につながるとの意見が挙がった。

開催は観光事業の開発支援を手掛けるWHERE(東京・千代田)と共同で担った。同社が「地域経済サミット」を開催するのは7回目。JR東海が参画し、東海地域で開催するのは初めてになる。

登壇したEAT&LIVE(イートアンドライブ、岐阜県郡上市)取締役の水口晶氏は「自然環境と付き合いのあるライフスタイルを再度提案する必要がある。ただ楽しいだけでは人は集まらない」と話した。「まずは接点をつくることが大事だ」との意見も出た。

JR東海は23年、地域の住民らと新規事業を発掘する「konomichi(コノミチ)」事業を始めた。長野県飯田市で里山の文化を学ぶプログラムを開催するなど、現在16地域と連携。今回のイベントはそうした地域創生の取り組みの一環と位置づける。

同社の担当者は「地域観光は来た人と住民がより深い体験・関係性をつくれる。地域を維持することにもつながり、中長期的には鉄道会社としても重要な事業だ」と話した。

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