旧割烹有明の表棟は明治後期に建築(新潟市)

国の文化審議会は19日、新潟市にある旧割烹(かっぽう)有明表棟をはじめ新潟県内の6件などを登録有形文化財(建造物)に登録するよう文部科学相に答申した。これにより、県内の登録有形文化財(建造物)は575件になる。

表棟の4室の続き間の境には透かし彫りの板欄間が(新潟市)

旧割烹有明表棟は新潟市中心部の古町にある料亭だった建物で、同時に中棟と奥棟も登録を答申された。3棟は明治後期から昭和初期にかけて建てられた。表棟は2階に4室の続き間を配置し、各室の境には千鳥などの透かし彫りの板欄間を飾っている。「造形の規範になっている」ことで登録すべきだとした。

旧割烹有明は現在、花街の事務所などに利用(新潟市)

現在は古町花街の拠点として、事務所や古町芸妓(げいぎ)の稽古場などとして使われている。現在の所有者である愛宕神社(新潟市)の池田弘宮司(NSGグループ会長)は「どんなことをしても支えていき、古町エリアや花街の活性化の一助になれば」と話した。ホテルイタリア軒(同市)は今後、座敷を使って芸妓の舞や食事を楽しむプランの実施を検討する。

県内ではほかに三条市の川俣家住宅(旧渋谷家住宅)長屋門、阿賀町の渡部家住宅の主屋と納屋も登録が答申された。

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