岩谷産業は19日、子会社のエーテックが液化水素貯槽など産業ガス関連製品の検査の一部で、検査機関である高圧ガス保安協会の職員名義の印章を不正に使用していたことが発覚したと発表した。同社が不正の原因や件数などの調査をしているが、現段階で安全性に問題はないとみられるという。

7月10日に内部告発があり、エーテックが製造する液化水素や液化窒素の貯槽など現段階で5種類の計17製品で不正が発覚した。通常は製造工程で高圧ガス保安協会が安全性などを検査し、検査成績書などに同協会職員が印章を押印する。今回の不正では、エーテック社員が何らかの形で同協会職員名義の印章を押印していた。

不正時の検査より後の工程でも製品の検査を実施しているが、その際に安全性の問題はなかった。詳細は調査がまとまりしだい公表するとしている。

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