年金手帳(一部画像を処理しています)

 20、21日実施の毎日新聞世論調査で、公的年金の給付水準について現在の経済状況が続くなら将来も現役世代の収入の半分を確保できるとする政府の説明を信用できるかを聞いた。「信用できない」が77%に上り、「信用できる」は8%にとどまった。「わからない」は15%。

 「信用できない」は70歳以上で約7割、60代以下の各年代ではいずれも8割前後を占めた。

 政府は3日、年金制度の給付水準の見通しを試算する5年に1度の「財政検証」を公表した。夫が会社員、妻が専業主婦だった高齢世帯をモデルに4通りの経済想定で推計を示し、最も厳しい「1人当たりゼロ成長」以外の三つの想定では、現役世代の収入の半分以上を確保し続ける政府目標を達成可能だとした。しかし今後の出生率を現在より高く見積もるなど、想定の甘さを指摘する声も出ている。【飼手勇介】

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