暑い日が続きエアコンの出荷額は好調だった(東京都千代田区のビックカメラ有楽町店)

日本電機工業会(JEMA)は22日、6月の白物家電の国内出荷額が前年同月比2%減の2723億円になったと発表した。3カ月ぶりに前年実績を下回った。例年に比べて暑い日が続きルームエアコンは好調だったが、冷蔵庫や洗濯機など主要品目の出荷が伸び悩み、全体を補えなかった。

エアコンの出荷額は5%増の1215億円で3カ月連続プラスだった。6月は全国各地で気温がセ氏35度以上の猛暑日を観測するなど暑い日があった。日立ジョンソンコントロールズ空調は「例年、エアコン市場は気温の上昇に比例する。出荷は前年比超えで好調に推移している」という。

一方で白物家電全体は縮小傾向にある。JEMAが統計を取っている家電製品23品目のうち13品目で前年を下回った。エアコンに続いて出荷額をけん引する冷蔵庫は11.5%減の393億円で4カ月連続マイナス、洗濯機も16.2%減の323億円で12カ月連続マイナスだった。

新型コロナウイルス禍が明けて消費がレジャーに移行していることや物価高による買い控えで伸び悩んでいる。

【関連記事】

  • ・猛暑序盤は消費底上げ 冷やし中華販売2割増、キリン増産
  • ・コジマ単独税引き利益上振れ 24年8月期、エアコン好調

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。