【ニューヨーク=吉田圭織】米飲料大手コカ・コーラが23日発表した2024年4〜6月期決算は、純利益は5%減の24億1100万ドル(約3700億円)だった。2020年に買収した牛乳ブランドの「フェアライフ」に伴うコストが重荷となった。通期予想は上方修正した。
売上高は前年同期比3%増の123億6300万ドルと市場予想を上回った。中南米・南米では売上高が20%増と好調だったほか、北米も10%の増収だった。世界で平均9%の値上げをしたが、販売数量は2%伸びた。地域別の販売数量は1%減だった米国と横ばいだった欧州・中東・アフリカ地区を除いて全地域で増えた。
24年12月期通期の予想は引き上げた。為替や買収などの影響を差し引いた実質売上高は前期比9〜10%増(従来は8〜9%増)、1株あたり利益(EPS)は5〜6%増(同4〜5%増)を見込む。米ドル高が8〜9%の減益要因になると予想している。
ジョン・マーフィー最高財務責任者(CFO)は同日の投資家向け説明会で、通期の「今年前半の勢いがあったため、24年通期の上方修正した。後半にかけて目標が実現できるという自信がある」と述べた。
一方で、北米の販売数量低下について「低所得者層の一部で、外出を減らすほか、外出する際に手ごろな価格を重視する消費者が出てきている」と話した。
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