スタートアップのスリー(秋田県大館市)は人工知能(AI)を活用し、住宅設計図を基にウェブサイト上で施工後の室内をイメージできるサービスを開発した。リビングなどそれぞれの部屋の完成予想パースを3次元(3D)で表現し、室内を360度見渡せるようにした。
サービスの名称は「エクスプレスパース」。生成AIを開発するジョージアの企業と共同で工務店や住宅メーカー、設計会社向けに開発した。
設計図は手書きにもCAD(コンピューターによる設計)のデータにも対応。設計図の各部屋のパースを最短1日で生成できる。家具の有無、施工前の室内の色合いも黒か白か選べる。メジャー機能も備え、空間内の高さや横幅を数値で示せる。
料金は平屋の戸建てやマンションが1万4800円、2階建ては2万9800円、3階建ては3万9800円。データを修正すると1回目は無料だが、2回目以降はそれぞれの料金の半額が必要になる。
スリーによると、これまでのパース製作はオーダーメードで、1つあたり3日程度必要で、料金も3万円以上かかることが多いという。AIを活用することで納期を短くし、低料金に抑えられるようにした。
スリーは2019年4月に設立。仮想現実(VR)や360度特殊映像制作などを手掛ける。文化財など歴史的建造物や観光名所などを撮影し、その画像データを3Dで記録することで災害時の修復や観光誘客に役立てるサービスも扱う。
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