日銀が来週、金融政策決定会合を開くのを前に、市場では、日銀がこの会合で追加の利上げに踏み切るのではないかという観測が出ています。

また、アメリカでは、FRB=連邦準備制度理事会による利下げが近づいているとの見方が広がっています。

このため、日米の金利差の縮小が意識されてドルを売って円を買う動きが強まり、円相場は一時1ドル=151円台後半まで値上がりしました。

円相場が1ドル=151円台をつけるのはことし5月上旬以来、およそ2か月ぶりです。

午後5時時点の円相場は、24日と比べて2円40銭、円高ドル安の1ドル=152円18~21銭でした。

また、ユーロに対しては24日と比べて2円30銭、円高ユーロ安の1ユーロ=165円12~16銭でした。

ユーロはドルに対して1ユーロ=1.0848~51ドルでした。

市場関係者は「日銀の追加利上げは今月の会合では見送られるとの見方が市場では多かったが、このところ政府・与党の幹部から発言が相次いでいることに加え日銀が利上げを検討しているという報道もあって、これまで円売りを続けてきた投資家の間で巻き戻しの円買いが強まっている」と話しています。

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