訪日客の増加が売上高を押し上げた

日本フードサービス協会(東京・港)が25日発表した6月の外食売上高(全店ベース)は、前年同月比12.4%増だった。31カ月連続のプラスとなった。前年比で土日がそれぞれ1日多く、全国的に梅雨入りが遅かったことで客数が増えた。訪日客の増加も売上高を押し上げた。

客数は、6.1%増と31カ月連続で前年を超えた。客単価も値上げの効果で5.9%増と33カ月連続で伸びた。

業態別ではファストフードが11.9%増え、引き続き好調だった。ランチメニューの値下げなどにより、節約を意識した消費者をつかんだ。クーポンやアプリによる集客も奏功した。「麺類」の業態では、カレーうどんといった新商品や冷やし中華や冷やしちゃんぽんなどの冷たいメニューが好調だった。

ファミリーレストランは14.7%増えた。父の日や週末の需要増に人員を増やして対応した。「和風レストラン」では食べ放題キャンペーンや訪日客に人気のメニューが売り上げ増に貢献した。

パブ・居酒屋は6.8%増だった。「パブ・ビアホール」では雨天が少なく、街の人出が増えたことが売上高を押し上げた。「居酒屋」では様々な種類の料理を楽しみたい訪日外国人の需要を取り込んだ。

同協会は今後の見通しについて「暑さによる影響が懸念される。冷たい商品など暑さ対策にむけたメニューを拡充し、消費者の需要に応える企業が増える」としている。

【関連記事】

  • ・日本マクドナルドHD社長「円安で再値上げも」
  • ・飲食業「インバウンド増えた」6割 3年連続増収の支えに

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。