新光電気工業が25日発表した2024年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比36%増の49億円、売上高は8%増の533億円だった。半導体市況の落ち込みは続いているものの、円安効果により増収増益となった。為替レートは1ドル=153円となり、前年同期と比べて17円円安が進行していた。25年3月期通期の業績予想は据え置いた。

主力の半導体部品「フリップチップタイプパッケージ」はサーバー向けの需要回復が遅れる。新型コロナウイルス禍で通信サービスの需要が高まった反動が長引いている。同日の決算会見で伊藤明彦取締役は「全般的に為替の影響に助けられた。半導体市場は人工知能(AI)向けを除いて、回復がかなり遅れている」と説明した。

また、会見では長野市大豆島の産業用地の取得を計画していることを明らかにした。面積は6万8000平方メートルで、用途については未定としている。

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