東芝は26日、仏ベンチャーキャピタル(VC)のクオントネーションベンチャーズに出資すると発表した。出資額は非公表。クオントネーション社は量子技術に特化したVCで2018年に設立された。東芝は投資先企業との連携や新規サービスの創出を目指す。
6月にクオントネーション社と契約を締結し、同社の運用するファンド「クオントネーションⅡ」へ段階的に出資する。同ファンドの運用総額は2億ユーロ(約330億円)で、出資企業数は25社を目標とする。量子コンピューターや量子暗号通信向けの装置を開発するスタートアップを想定する。
東芝は1991年から量子分野の基礎研究を始め、川崎市にある研究所で開発するほか、23年には英国・ケンブリッジに量子技術センターを開設した。量子暗号通信では既に大手金融機関と連携し、実用化に向けた準備を急いでいる。
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