ミニストップは29日、レジがない無人店舗の運営で、来店客が手に取った商品をそのまま持ち帰ることができる実証実験を始めた。NTT東日本と連携し、店内に設置したセンサーやカメラで購入商品を検知する仕組み。人手不足が深刻化するなか、IT(情報技術)を活用し店舗運営の効率化につなげる。
「ミニストップ ポケット サンイースト辰巳店」(東京・江東)で、同日から12月23日まで実験する。来店客は店内で商品を手に取り、レジを通過せずに退店できる。段階的に商品数を増やし、約500品を販売する。実験を通じて商用化を検討する。
利用者は事前に専用アプリで決済手段を登録し、アプリ上で表示できるQRコードを店の入り口にあるゲートにかざして入店する。店舗の天井などにセンサーやカメラを複数台設置。来店客の動作を検知し、購入商品を確定する。決済はアプリに登録したクレジットカードで完了する。
無人決済型のコンビニ店舗はコンビニ各社が実験に取り組んでいる。今回のミニストップの店舗はレジの設置が不要で、空いたスペースに商品を陳列できる特徴がある。レジ待ちの混雑が発生しないため、コンサート会場やスタジアムの物販などでの活用も見込む。
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