日本ゼオンは29日、2024年4〜9月期の連結純利益が前年同期比16%増の120億円になる見通しだと発表した。減益の従来予想(32%減の70億円)から一転増益になる。合成ゴムなどの販売価格が上昇しているほか、円安も増益に寄与する。下期は上期の反動を織り込み下方修正したため、25年3月期の通期予想は据え置いた。

4〜9月期の売上高は13%増の2100億円を見込む。従来予想より120億円上振れする。合成ゴムなどの売り上げが増える。光学フィルムなど高機能材料は能登半島地震で影響を受けた工場の稼働が回復、前倒しで顧客へ出荷して販売が増えた。下期は上期の反動で販売が想定を下回る。

同日発表した24年4〜6月期の連結決算は売上高が前年同期比15%増の1061億円、純利益が40%増の81億円だった。スマホなど電子機器の需要回復の恩恵を受け、関連材料の販売が好調に推移した。

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