カプコンが29日発表した2024年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比45%減の99億円だった。23年6月に発売した格闘ゲーム「ストリートファイター6」が好調に推移した反動が出た。カプコンの4〜6月期の純利益が前年同期を下回ったのは22年4〜6月期以来2年ぶり。
売上高は33%減の295億円だった。24年4〜6月のゲーム販売が953万本と、前年同期の1350万本より減ったことが響いた。ゲームの新作、旧作とも前年同期に届かず、営業利益は46%減の128億円となった。
25年3月期通期の業績見通しは売上高が前期比8%増の1650億円、純利益は6%増の460億円とする従来予想を据え置いた。今期は10月以降の下半期に大型タイトルの発売を見込む。カプコンは24年4〜6月期に関して「年間計画の達成に向けおおむね計画通りに進捗した」と説明する。今期のソフト販売は過去最高の5000万本を目指す。
「スト6」を巡っては、サウジアラビアで24年に開催される世界最大規模のeスポーツ大会の競技種目に選ばれた。国際オリンピック委員会(IOC)が25年に計画するeスポーツ大会で採用を予想する声もある。カプコンは「国際的な祭典に採択してもらえるよう、競技人口や視聴人口を増やす取り組みを進めたい」としている。
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