スーパーマーケットで販売される米スシ・アベニュー社のすし

双日は30日、米国の企業から持ち帰りすしの事業を買収したと発表した。投資額は数十億円とみられる。双日グループが持つ水産物の調達網との相乗効果を狙う。すし人気が高まる米国でマグロやサーモンなど定番ネタを改良するほか、エビやブリなどの商品も開発する。

現地法人を通じて持ち帰りすしを販売する米スシ・アベニュー社から買い取った。同社は中西部を中心に300店舗以上のスーパーマーケットで店内調理のすしを販売している。

双日は水産品で海外進出を目指し、2022年には水産食品加工のマリンフーズを日本ハムから買収した。23年には冷凍マグロ加工のトライ産業を買収した。いずれも子会社化している。マリンフーズは世界から仕入れた水産物を東南アジアなどの工場で加工し、国内で販売している。

双日は3月にはロイヤルホールディングス、すしチェーンの銚子丸と米国西部カリフォルニア州ですしレストランの展開を目指す共同出資会社を設立した。米国では高級レストランを中心にすしが定着し、近年は一般化が進んでいるという。アボカドなどを使うカリフォルニアロールが定番だが、今後は握りずしの需要が高まりネタの種類も豊富になるとみる。

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