東京・港区にある虎ノ門ヒルズで去年10月開業したビルに先月オープンしたのは、“リアル”のステージや観客席とデジタル空間を組み合わせたイベントホールです。
観客席はわずか300席ですが、デジタル空間として1万人以上を収容でき、大規模なコンサートや演劇などに貸し出しています。
KDDIと森ビルが共同運営し、デジタルツインと呼ばれる技術で現実世界を再現し、パソコンなどの画面から参加する観客も希望する座席を選ぶなどして楽しむことができるということです。
一方、コンサートホールの舞台の様子や音響などを忠実に再現しようという技術も開発されています。
キヤノンは、50台近くのカメラなどで実際のオーケストラの演奏をデータ化し、専用のゴーグルで現実の空間に重ね合わせて映し出すMR=複合現実の技術を開発しました。
従来の技術よりも臨場感を高めたのが特徴で、演奏者のそばに移動すると音も近づく感覚を得ることができます。
開発を担当したイメージング事業本部の村木淳也さんは「臨場感のある音楽体験ができるので、介護施設で外出しづらい方に楽しんでいただいたり、音楽のプロを育てる教育現場で提供していきたい」と話しています。
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