日本酸素ホールディングスは為替の円安が追い風となった

日本酸素ホールディングスが30日発表した2024年4〜6月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比18%増の290億円だった。電子材料ガスの販売は伸び悩んだが、為替の円安が追い風となったほかコスト上昇分の価格転嫁が進んだ。

売上高にあたる売上収益は7%増の3292億円、コア営業利益は19%増の483億円だった。為替レートが1ドル=158.24円と前年同期(139.63円)よりも円安になったことが収益を押し上げた。為替影響を除くと売上収益は1%減、コア営業利益は9%増だった。

液化石油ガス(LPガス)事業を手がける子会社など2社が連結対象から外れたのも響いた。

25年3月期の連結業績予想は従来予想を据え置いた。売上収益は前期比4%増の1兆3000億円、純利益は1%減の1050億円を見込む。

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