TOTOが31日発表した2024年4〜6月期連結決算は、純利益が前年同期比53%増の87億円だった。国内ではリフォーム向け製品の値上げが寄与したほか、米国を中心とした海外事業が好調だった。国内外とも増収となった。
営業利益は2.4倍の98億円だった。国内では新築向け製品は新築着工戸数の減少に伴い減収となったが、利益率の高いリフォーム製品は値上げの効果で増収だった。新規事業の半導体製造装置向けセラミック事業は半導体市況の回復に伴い好調で増収増益だった。
海外事業は営業黒字に転換した。米国ではウォシュレットの拡販などにより営業利益は8億8100万円(前年同期は1億8900万円の赤字)だった。ウォシュレットは低価格で単独での取り換えが可能なため住宅市況の影響を受けにくく好調だった。円安の追い風もあった。
25年3月期の通期業績見通しは売上高が7500億円、当期純利益は375億円で従来予想を据え置いた。
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